男系男子にこだわる一派が幅を利かす大いなる時代遅れ
しかし、遠からず男女平等意識は変革される。そうなったら「男系男子一辺倒」は国民から猛反発をくらうに違いない。
明治時代、皇室典範を制定するにあたって、伊藤博文は女系天皇を容認する案を示した。これに井上毅が大反対して女系は否認されるのだが、おそらく当時は、西洋に追いつくためには強靱な軍事国家をつくる必要があり、それには男系男子の天皇が必要だったのだろう。「女系天皇」案は突然出てきたわけではない。明治から選択肢のひとつとしてあったのだ。(つづく)