著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

フジテレビ凋落の必然…「他局で見た」ような番組ばかりでオリジナル性皆無

公開日: 更新日:

 今期、日テレは成田凌の「逃亡医F」が視聴率7%前後と期待外れだった。フジでも浜辺美波主演の「ドクターホワイト」は第3話までは2桁の視聴率だったが、その後8%前後と視聴者が離れていくように失速する不本意な形。これこそ今のフジの現状を如実に物語っている。

 長澤まさみ上白石萌音に続く“東宝シンデレラガール”出身の浜辺の抜擢はいいが、スーパー女医の物語といえば、すぐに浮かぶのがテレ朝の「ドクターX」。意識するかのように「それ、誤診です」のセリフは大門未知子の「私、失敗しないので」を誰もが連想する。「模倣も創作のうち」とはいえ、創意工夫が必要。

 特に「ドクターX」のように突き抜けた人気ドラマは「いいとこ取り」も難しい。「なんだ、真似か」と飽きられるのがオチだ。やはりオリジナル番組がヒットの近道だ。過去のフジテレビ自身もそれを証明しているではないか。

 歌番組では「夜のヒットスタジオ」は歌手の間で「紅白と並ぶ出たい番組」といわれていたほど。ドラマでも「トレンディー」の言葉を生んだ“月9”。田村正和の「古畑任三郎」、中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」と、フジを代表するドラマがあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末