四月大歌舞伎 猿之助・仁左衛門・玉三郎の奮起でも客席埋まらず

公開日: 更新日:

 歌舞伎座から遠ざかっている市川海老蔵だが、5月の「團菊祭」に出ることが決まり安心していた。ところが先月末から、さまざまな話題で世間を騒がしている。そのなかに、「延期されている團十郎襲名披露公演を、松竹ではなく、国立劇場を借りて自主公演で行うのでは」という臆測が、日刊ゲンダイに出ていた。

■どうなる「團菊祭」

 国立劇場は1966年に開場したが、当時、海老蔵の祖父にあたる11代目團十郎が松竹を出て、国立劇場専属になるという計画が進んでいた。だが65年に11代目が急死したので、その計画は実現をみなかった。そんな昔の話を思い出す。

 さて、今月の歌舞伎座、第1部は大河ドラマに出演している市川猿之助片岡愛之助に、尾上松緑が加わっての「天一坊大岡政談」。

 猿之助は将軍のご落胤(らくいん)と偽り天下を狙う悪人、天一坊で、愛之助がその悪の参謀、松緑がそれを裁く大岡越前。猿之助と松緑の共演は珍しい。2人の演技のアプローチが異なるので、統一感はないが、お互いに探り合う役なので、かえっていいのかもしれない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇