松原のぶえさん「腎臓をくれた事務所社長には本当に感謝」YouTubeで歌唱指導も

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 さて、大分出身の松原さんは中学1年から福岡のタレント養成所に通ってレッスンを積み、中3で演歌歌手・北島三郎の事務所「北島音楽事務所」にスカウトされ上京。高校3年生のとき、「おんなの出船」でデビューすると、日本レコード大賞新人賞など新人賞を総なめに。85年にはNHK紅白歌合戦に初出場した。

「若い頃は堂々と歌えたのですが、年々失敗することが怖くなって、うまく歌えるかなあ、間違えないかなあと不安を抱えながら歌うことが多くなっています。『おんなの出船』はとくにキーの幅が広いのでプレッシャーも強い。歌い終わった後も、あれで良かったのかな、リハーサルの方が良かったな、と思ってしまって、歌うことを楽しむ、という感覚ではないですね。だから、自分が出演した歌番組もあんまり見ないようにしています」

 2002年、マネジャーだった夫と独立したが、翌年離婚。以後は実弟と二人三脚で活動してきた。

「独立後は、自分が矢面に立たないといけないので大変でした。後に北島先生にお目にかかったとき、『ずっとオレんとこにいた方が良かったんじゃないの?』と笑いながら声をかけてくださり、ありがたかったです」

 7月6日、1年2カ月ぶりの新曲の幸せ演歌「春待ちしぐれ」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)をリリース。カップリング曲「冬蛍」は自身の作詞だ。

(取材・文=中野裕子)

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