小林さっちゃんがのど自慢で優勝したのを見て歌手になると決めた
余談ですけど、デビューした後で父親が「俺はのど自慢荒らしだったんだよ」って。今ごろ言うなっての(笑)。芸能界に入ることに父親は大賛成。自分が歌手になりたかったんじゃないのかな。オシャレでカメラが好きで。田舎では浮いていましたね。母親は大反対。そりゃそうですよ。16歳の女の子が一人で静岡の山奥から東京に出て行って、しかも芸能界だなんて。
そんなこんなで、あるとき一人で黒い衣装カバン提げて有楽町のナントカってビルにオーディションに行ったんです。
初めてのビルでウロウロしていたら廊下の奥でオッサン2人がずーっとこっちを見ているのね。アタシはそっぽ向いていた。そのうちのひとりが田辺エージェンシー代表取締役社長の田辺昭知さんだったんです。
(構成・藤井優)