辺野古基地問題を“ネタ”扱い ひろゆき氏には人間の尊厳に対する敬意が感じられない
あらゆるモノをぶった斬り論破する彼にとっては、沖縄までも「ネタ」のひとつなのだろうか。今現れている現象だけを切り取り、それが効果的か矛盾がないかだけを論じる。そこに至るまでの歴史、経緯、人間の葛藤、苦しみなどをすっ飛ばしてしまっている。
それは勉強不足(この手の皆さんが相手を論破する時によく使う言葉ですが)ということより、人間の尊厳に対する敬意の底の浅さを感じるのである。
私も現地に行ったが、赤土が投入される海を見て、排除される人々を見て、ヘラヘラ笑いながら揶揄する気持ちにはなれなかった(もちろん笑いは大事、他人を元気づける笑顔はいいが、冷笑は何も生まない)。
どうやら氏の知識はネット上のネトウヨ的発言からのものが多く「普天間基地が出来てから人が住み始めた」などと明らかな間違いもあり、座り込む人たちの中に沖縄以外の人がいる、と言いたいために「沖縄の人は文法通りしゃべれない」などと差別のようにも聞こえる発言もある。この辺りは私のTwitterへのリプに答える形で、来週にお話しする。