「どうする家康」もやっぱりか! なぜNHK大河ドラマでは“青春編”がどんどん長くなる?
「もちろん若年層や女性に大河ファンを広げようという仕掛けですが、ただ視聴率をアップしようというものでもありません。地上波やBSプレミアムではなく、NHKプラスに誘導して、スマホやパソコンで見てもらおうという狙いがあります。NHKは将来的にネット視聴からも受信料を徴収しようと考えていますから、今からネットで大河を見る若者を増やしておきたい。イケメンを並べて、青春編を長くしているのは、そのためのつかみです」(前出のプロデューサー)
この作戦は大当たりで、大河のネット視聴は急増。「鎌倉殿の13人」の平均世帯視聴率は12.7%で、前年の「青天を衝け」より1.4ポイント下がったが、NHKプラスやNHKオンデマンドで見た平均視聴UB数(視聴した端末の数)はこれまでの最多。また、全48話のうち42回がツイッターのトレンドワードランキングで1位になった。
かつては、お茶の間やリビングで家族みんなでテレビを見て泣いたり笑ったりしたが、いまはネット視聴とSNS投稿で「巨大バーチャルお茶の間」が出現しているという。
「大河をリアルタイムで見ながら、『アッ、いま義時が政子に殺された!』とか、今年の家康なら『有村架純の姫様かわいい』などとSNSで投稿しあいながら楽しむんです。それを見た人が、今度はNHKプラスの追っかけ再生や見逃し配信にアクセスして、バーチャルお茶の間はいよいよ盛り上がります」(NHK関係者)