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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

大河「どうする家康」松本まりか女大鼠は主役を食った!「くノ一」がドラマで大ウケ

公開日: 更新日:

 くノ一「女大鼠」松本まりか大活躍の巻……。12日放送、大河ドラマ「どうする家康」第6回「続・瀬名奪還作戦」の視聴率は13.3%。前週の12.9%から若干上がったことでNHKもさぞや気をよくしているのでは。

 物語は今川氏真(溝端淳平)から「降伏しなければ瀬名(有村架純)たちを皆殺しにする」と通達された元康(松本潤)が本多正信(松山ケンイチ)の「今川家重臣、鵜殿長照(野間口徹)とその子息を生け捕りにし、人質交換する」という秘策に乗り、正信の命を受けた服部半蔵(山田孝之)一味が上ノ郷城に忍び込むというものだった。

 ここで活躍するのが松本まりか演じる女大鼠で敵兵を前に、遊女に化けてけだしをちらり、美脚で誘惑し、敵を油断させる作戦だった。長照の自害、元康と瀬名の再会などの感動シーンも吹っ飛ばし、全部もっていった感の、くノ一まりかにNHKの期待も高まるというものだ。

 それにしてもなんだかんだいって日本人はくノ一が好きだ。山田風太郎の「くノ一忍法帖」あたりの影響かもしれない。

■「水戸黄門」「暴れん坊将軍」では…

 くノ一といえば忘れてならないのは「水戸黄門」のかげろうお銀こと由美かおる。入浴シーンばかりが話題になり、忘れられがちだが、お銀はれっきとしたくノ一で長年の功労により、スピンオフドラマ「水戸黄門外伝 かげろう忍法帖」も作られた、まさにレジェンド。

 さらに、現在おはよう!時代劇として朝4時台に再放送されている松平健主演のご存じ「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)でも御庭番のくノ一が活躍。長期シリーズで何人か入れ替わったが印象に残っているのは夏樹陽子、朝加真由美、高島礼子、大竹一重あたり。大竹はミス日本グランプリ出場からお色気女優になったという変わり種。くノ一とお色気はなんだか馴染む。

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