「ムツゴロウ」畑正憲さん87歳死去 東大時代から「稀代のギャンブラー」の横顔も
競馬も大好きで馬主になったこともある。
「競馬はねえ、どうなるかと思うほどのめり込みましたよ。あるとき、トパーズという名種馬の血統を受け継ぐ最後の牝馬をもらい受け、仔馬を産ませ、育てました。ムツノグラチエという名前を付け、新馬戦に出したところゲートを出なくて出遅れ。これはいい馬だと思い、調教師にも言って毎日ゲート練習を繰り返しました。札幌競馬場で出走させ(略)これは走ると確信しましたから、カードで全預金を引き出してつぎ込んだら、2馬身差で勝ってくれた」
2017年に心筋梗塞を発症。自宅で療養生活を送っていたが、5日に倒れたという畑さん。動物学者、作家、そしてギャンブラーとしての顔。世界中を飛び回り、波瀾万丈の人生を送ってきた。あらためてご冥福を祈りたい。