ジャニー喜多川氏の性加害に沈黙したメディア…「連日接待・VIP鑑賞・カレンダー販売」のアメとムチ
《当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について「事実」と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の二次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます》
2004年に「週刊文春」に対する名誉棄損裁判で、ジャニー氏の性加害(裁判ではセクハラ)と認定されて以降のジャニーズ事務所の対応について、当時すでに幹部だったジュリー社長は「知らなかった」と答え、ジャニー氏と母親のメリー喜多川氏の2人が会社運営を掌握していたことをその理由にあげている。
■元タレントたちの訴えを無視してきたメディア
ジャニー氏の性加害の事実認定に関しても明言を避けたジュリー社長。
「ジャニーズ事務所の実権を握っていたのは、ジュリー社長の母親で“女帝”と呼ばれていたメリーさん。ジャニーさんの仕事はタレントのプロモーションが大半のため、実務には一切タッチしていなかった。メリーさんはジュリーさんを後継者にするために、1997年にジャニーズのレコード会社『ジャニーズ・エンタテイメント』を設立し、ジュリーさんを初代社長に就任させて、二人三脚で事務所を支えてきた。ジャニーさんの性癖をジュリーさんがまったく知らないはずはない」(大手レコード会社元役員)