ジャニー喜多川氏の性加害に沈黙したメディア…「連日接待・VIP鑑賞・カレンダー販売」のアメとムチ
筆者は97年8月に「ジャニーズ帝国崩壊」(鹿砦社刊)を出版。現在、取り沙汰されているジャニー氏の少年愛を含め、さまざまな問題を取り上げた。しかし当時、この件を大手マスコミが取り上げることはなく、ことごとく抹殺されてきた。
「週刊文春」(2023年5月25日号)の記事〈ジュリー社長「知らなかった」に疑義 最側近のジャニーズ副社長がジャニー氏“性加害裁判”の証言台に立っていた〉で名前があがる、当時ジャニーズの広報担当だった白波瀬傑現副社長のメディア操縦の巧みさは、芸能メディア周辺ではつとに有名だ。
「後継者のジュリーさんを陰ながら支えてきたのが、現副社長の白波瀬さん」と話す前出の大手レコード会社元役員は、責任の一端はメディアにもあると指摘する。
「これまで、文春報道だけでなく、フォーリーブスの故・北公次さんを始め、何人もの元ジャニーズのタレントがジャニーさんから受けた性被害を告発する本を出版するたびに、ジャニーズはマスコミに“やらないでくれ”と圧力をかけてきた。メディアの人間は日頃から、接待やカレンダー販売の権利を受けたりしている関係で、ジャニーズに都合の悪い話に関してその多くが筆を折ってきた」