竹下景子がピュリツァー賞受賞の名作コメディーに挑戦 「演劇人として対話の力を信じたい」
29日から始まる加藤健一事務所の二人芝居「ジン・ゲーム」に出演する竹下景子さん。二人芝居は2004年に故・萩原流行さんと組んだ「月の光の中のフランキーとジョニー」以来2回目。今回の相手役は加藤健一さん。老人ホームで出会った孤独な2人の男女がトランプ遊びをするうちに心を通わせ、互いの過去を知るというピュリツァー賞受賞の名作コメディーだ。
──タイトルはアメリカではポピュラーなトランプ遊びとのことですね。
「ルールは簡単で、同じ札を3枚ずつ集めていくゲームなんですが、稽古で演じているうちに実際にゲームをやってる感覚になって、手札をきれいに揃えてしまうんです。加藤さんから『客席からは見えないので形だけでいいんです』と言われてもつい……。札の並べ替えが気になるからセリフが飛んだりして(笑)」
──老後の生き方は日本でも大きな関心事です。
「私も9月で古希。お芝居の年齢設定とほとんど同じです。老人の生きがいが取り沙汰されますが、俳優には定年がないし、年に2~3本というペースを守って舞台に出られることはありがたいことだと思います」