ノンフィクション作家・本橋信宏氏がジャニーズ性加害問題を断罪「見て見ぬフリを続けてきたメディアの責任は重い」
29日に公表された「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査報告書では、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害の存在を認定するとともに、「被害者への救済措置制度を直ちに構築すべきである」として以下のように提言している。
<被害者救済の公正、中立を図るため、補償について知見と経験を有する外部専門家からなる『被害者救済委員会』(仮称)を設置し、同委員会が被害者の申告を検討して補償の要否、金額等を判断し、不服申し立てを処理できるようにすべきである>
さらに<加害者のジャニー氏が亡くなっていることを考えると、被害者の側に性加害の事実認定について法律上の厳格な証明を求めるべきではない>として、制度を広く公表し、秘密の保持を厳守した上で〈未だ名乗りを上げていない被害者が被害者救済措置制度を利用しやすいようにし、被害者を広く救済できるようにすべきである>と結論づけている。
会見を受け「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也代表は、同会の公式サイトで声明を発表。補償について踏み込んだ提言があったことを評価した。
〈本会見で最も重要視されることはまず「事実認定」であり、それは求めてきた通りストレートに評価されますが、次の重要性は認めて「謝罪する」がゆえ、この旨と合わせて「救済」「補償」についても「直ちに」と強く提言されたことで期待ある未来が垣間見られることに希望が持てた時間であったことには違いはありません〉