旧ジャニーズなき年末年始特番がピンチで…吉本興業は売り込み好機も“穴埋め出演”を拒否するワケ
故・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題が、年末年始の特番に影響を及ぼしているという。
例年、旧ジャニーズ事務所のタレントやグループが出演する特番は、民放キー局、準キー局合わせて100本はくだらないと言われている。今年はその多くで新規の出演が見送られる中、ジャニタレの代わりに数字(視聴率)が取れるタレントのキャスティングに、各局が難儀しているというのだ。
「NHKの稲葉延雄会長が大晦日のNHK紅白歌合戦に“新規契約を行わない”と方針を出したことで、旧ジャニーズ勢の出場者ゼロの可能性が高く、他の特番も出演させない予定だと思います。民放の多くでもドラマを除き、旧ジャニーズタレントの出演は見送られるようです。そんな状況で、代わりに数字が取れるのは人気お笑いタレントぐらいしか思いつきませんが、彼らのスケジールが簡単に押さえられると思っていたら、実際はそうなっていないようなのです」と話すのは、あるキャステイングプロデューサーだ。
いみじくもジャニー氏の性加害問題が、テレビ業界のジャニタレ依存構造をあぶりだした格好となった。一方、旧ジャニーズの抜けた穴埋め役として頼みの綱となるのがお笑いタレントで、明石家さんま(68)やダウンタウンといった大御所をはじめ、千鳥、かまいたち、博多華丸…など売れっ子の多い吉本興業所属タレントのほか、くりぃむしちゅー、サンドウィッチマン、有吉弘行(49)、オードリー、出川哲朗(59)、バナナマンなど、人気お笑いタレントの名前を挙げればきりがない。