驚きに満ちたワクワク感を見せる存在に 小池栄子に送った先輩俳優の助言
「当時、深夜のバラエティーはちょこちょこ、ひな壇とかで出させていただいてたんですけど、結構おっきな役割だよっていって、オーディションに行って受かったのが『めちゃイケ』女子プロレスだった」(NHK「あさイチ」22年3月11日)
芝居にも大事な「間」は、バラエティー番組で芸人たちから教わったという彼女はその後、バラエティー・役者の両輪で活躍していった。だが、小池は一時バラエティーの仕事をセーブする。それは彼女の演技を高く評価していた中井貴一の助言からだった。
「どっちつかずの自分がいる」という悩みを打ち明けると、中井は「もう呼ばれないかもしれないけど、(バラエティーを)ごめんなさいする覚悟がキミには必要なんじゃないか」(TBS系「サワコの朝」21年2月27日)と諭されたのだ。そうして役者業に専念して一回り大きな存在となり、バラエティーにも帰ってきた。
「難しいと感じることにチャレンジすることが好きなタイプ」という彼女は「私の名前を見た時に何か面白そうだな、テレビつけてみるかみたいな。ワクワクする人でいたい」「芝居に限らず表現者として『小池栄子面白そう』という存在でずっといきたい」と語る(「日刊スポーツ」23年10月22日)。
まさに、彼女はそんな存在だ。“50歳の朝ドラヒロイン”のような驚きに満ちたワクワク感を、今後も見せ続けてくれるに違いない。