芸歴が埋まる稀有な存在 コントによって塚地武雅が切り開いた芸人の「王道」
「たぶん、ドリフターズ、内村(光良)さん、次、俺やと思う!」
(塚地武雅/テレビ東京系「あちこちオードリー」2月7日放送)
◇ ◇ ◇
俳優としても引っ張りだこのドランクドラゴン・塚地武雅(52)。だが、お笑い芸人としては「後輩に憧れられる」のを諦めたという。「賞レースに出て、決勝に行ってないと、憧れてもらえない」と。
しかし、塚地は「はねるのトびら」(フジテレビ系)を2001~12年の約11年半、「LIFE!」(NHK)を12年から現在に至るまで、その芸歴のほとんどでコント番組に出演し続ける稀有な存在。そんな自負を「自分で言いたかないけど」と前置きしつつ、叫んだ言葉を今週は取り上げたい。「オタクネタとか作り出したパイオニア」だとも胸を張った。
そんな塚地がブレークした「はねるのトびら」に抜擢されたのは、00年に放送された「新しい波8」(フジテレビ系)への出演がきっかけだ。この番組はビートたけし、明石家さんま、ダウンタウン、ナインティナインと時代を代表する芸人が年齢差8歳ごとに出現しているという、いわゆる「お笑い8年周期説」に基づき、次世代のお笑い芸人発掘を目的にした番組だった。