フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が

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社内アンケートで「役員が日枝氏の方ばかり見て行動」が半数超え

 報告書には「現場の意向を無視して、トップダウンにより放送時間の変更が行われ、編成権の侵害だった」と社内の意見が記してある。第三者委は「内部統制・コーポレートガバナンス上の問題がある」と考え、さらに踏み込んだ調査を実施。当時の報道局報道センター室長、番組編成を統括する編成制作局長、そして宮内正喜・代表取締役会長から事情を聴いた。

 結果、放送枠拡大を決めたのは宮内氏、当時の大多亮専務(編成制作担当)、小林毅専務(報道担当)の3人と判明。しかし日枝氏の指示や関与、放送内容への過度な圧力を認める証言を得られなかったことから、第三者委は「編成権の侵害という事態までは至っていない」と結論付けた。

 ただ、第三者委への情報提供には「報道の独立性が守らなければならないにもかかわらず、経営側からの要請が多すぎる」との意見があり、社内アンケートの回答は「役員が日枝氏の方ばかり見て行動している」が半数を超えた。フジの天皇への忖度が横行していたのは間違いない。

 日枝氏退任後、フジは政権ベッタリの印象を払拭できるのか。現場の奮起を期待したい。

  ◇  ◇  ◇

 元タレントの中居正広氏(52)の元フジテレビ女性アナウンサーとのトラブルに伴うフジの一連の問題を巡って、女性アナの上司にあたる佐々木恭子アナ(52)の現状に注目が集まっている。●関連記事【もっと読む】『“3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは』で詳報している。

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