フジテレビのドンが退任でも…東京都の“日枝案件”巨大噴水を小池都政が強行するワケ
元タレントの中居正広氏の女性トラブルに端を発する問題で、フジテレビと親会社が設置した第三者委員会が調査報告書を公表し、時代遅れでおぞましい企業風土が明らかになった。長年にわたり“天皇”として君臨した日枝久・前取締役相談役も退任が決まったが、その影響が“女帝”こと小池都知事がトップに座る東京都にも及びそうだ。“日枝案件”と呼ばれる都の巨大噴水計画の行方やいかに。
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問題の巨大噴水は「ODAIBAファウンテン(仮称)」。幅250メートル、噴水の高さは150メートルという世界最大級の規模で、整備費は約26億円に上る。設置を要望したのはお台場地域の複数業者からなる「一般社団法人 東京臨海副都心まちづくり協議会」で、来年3月、フジテレビ本社付近のお台場海浜公園(港区)に整備される予定だ。日枝氏が協議会の理事長を務めていることから“日枝案件”と見られている。
この巨大噴水には、さまざまな悪評がつきまとう。大腸菌まみれの海水域に設置されることから「汚水を噴き上げて大丈夫なのか」と不安の声が噴出している。
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