「7年越しの恋」を実らせた 武豊と佐野量子の出会い
■1995年6月
6月5日、京都市北白川の聖ヴィアトール教会で武豊(当時26)と佐野量子(同26)の結婚式が開かれた。かかった挙式費用は15万円。競馬界のプリンスと芸能人のカップルとは思えないほどシンプルな式だった。
「日取り、式場の選定、仲人(伊集院静・篠ひろ子夫妻)への依頼など、ほとんどを自分たちでやった手作り感満載の結婚式。やっとここまで来たなという感じでした」
感慨深げに振り返るのは2人の行方をずっと追ってきた芸能記者。なにしろ、ゴール板に到達するまで7年もかかったロマンスだった。
出会いは88年6月。佐野が中京競馬場にイベントのゲストとして招かれ、歌ったのが最初だった。視線が合っただけだったが、翌日も2人は顔を合わすことになる。クイズ番組でたまたま一緒になったのだ。武が「昨日、名古屋に来ていましたね」と声をかけ、2人は少しだけ話をした。だが、そこで交際が始まったわけではなかった。交際のスタートは89年12月。武の「笑っていいとも!」テレフォンショッキングへの出演がきっかけだった。翌日にバトンを渡す相手として紹介したのが佐野だった。