巨人優勝で丸刈りになった久米宏
■1989年11月
85年10月にスタートした「ニュースステーション」(テレビ朝日)のキャスターとして不動の人気を誇った久米宏。番組内でうかつな発言をしたばかりに、頭を丸刈りにするハメになったのは久米45歳の89年のこと。
発端は番組コーナーの「ジャイアンツエイド’89」。Nステがスタートした当時、王貞治が監督を務めていたが、85年3位、86年2位と優勝を逃した。87年にようやく優勝を果たしたものの、88年は中日に大差をつけられての2位に終わり、王監督は引責辞任に追い込まれた。
そんな巨人が勝つにはどうしたらいいか。黒鉄ヒロシ、糸井重里、川崎徹の熱狂的な巨人ファンをゲストに招いて、勝手に応援するコーナーが同コーナーだった。もっとも、久米は広島のファンで巨人ファン3人と対決する形で進んだ。
久米がうっかり口を滑らせたのは開幕直前の4月4日。「万が一にもありえないことですが、もし巨人が優勝したら、丸刈りになります。日本一になったら徳光さんの番組に出て万歳をします」と宣言してしまった。