池玲子 2度の逮捕で一時活動休止した元祖ポルノ女優

公開日: 更新日:

■不運の連鎖が続いた揚げ句…

 だが、無罪放免になったとはいえ、イメージの低下は免れなかった。以後は映画やテレビの仕事が入らず、母親が経営する赤坂のクラブを時折、手伝う毎日。そんなときに魔の手が伸びた。77年7月、不動産会社を経営する常連客に「面白いところがあるから一緒に行ってみないか」と誘われ、どこに行くのかもわからず連れ出された先ではクラップス賭博が行われていた。この時、収支はトントン。賭け事で気晴らしした池は翌月も翌々月も参加。合計180万円ほど負けたが、負けた分は不動産会社社長に出してもらったという。

 ところが、賭博の情報は神奈川県警に伝わっていた。10月11日、今度は賭博容疑で逮捕。最初は罪の意識もなく「サインをあげましょうか」と言うなど余裕だったが、次第に「今度のことで私は完全にダメになってしまう」「日本には恥ずかしくて住めない」などと漏らすように。捜査員の間では「性格的に案外マジメな娘だね」「芸能界特有の取り巻きと甘えが彼女をダメにしたんでは」と同情の声も出るほどだった。


 結局、10万円の罰金となり、一時、「娘を道連れに無理心中しよう」とまで思い詰めたという母親は「今度ばかりは芸能界から引退させます」と宣言。池は芸能活動を休止した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差