ニューハーフと間違われ…一ノ瀬文香が語る「新宿2丁目」
接客だって、当時はちょっと心がやさぐれてトゲトゲしていたこともあって、年上のお客さんにもタメ口(笑い)。それなのに、バイトを始めてから2、3週目に、いきなりオーナーから鍵を渡されて、店を任されちゃった。それからが大変でしたけどね。
■接客しながら“下ネタトーク術”を身に着けた
ミックスバーは性別もセクシャリティーも関係なく、誰でも受け入れる店です。いろんな人がやってくるのに相手をするのは私ひとり。最初は何の話をして盛り上げたらいいのかわからなくて。でも、すぐに“下ネタをフッとけばみんなで盛り上がれる”ということに気がついて、下ネタトーク術を身につけました。
当時はメンズ服を着ていたので、男のコに間違われることもありましたね。そんな時は「どっちでしょうねぇ……でも……自分のは小っちゃいんですよ~」ってかわしてみる(笑い)。すると、お客さんの中には私のが本当に小さいんだと思う人もいましたね。
ある日、オーナーと一緒に当時タレントとして活躍していた日出郎さんがスッピンでいらっしゃったことがあって。最初はだれかわからなくてただ“面白いオッチャンだな”と思って、「なにやってるの?」って聞いちゃった。それなのに「ショーパブでダンサーやってるんだよ」って気さくに答えてくださった。後から考えれば、生意気な話ですよね。