芸歴34年の中山秀征さん 石原裕次郎から学んだ「絆」の世界
名越 「シューイチ」でまき子さんとの対談企画があった時も、大事に着用されてましたね。
中山 とにかく裕次郎さんに近づきたい一心でしたから、スタッフへの振る舞い方でも感化されていました。
名越 具体的には?
中山 裕次郎さんは現場スタッフを連れてご飯に行く際、彼らの行きつけの居酒屋や定食屋に足を運んで、気さくに皆と飲み食いしたそうです。
名越 それは案内したスタッフもお店の方も鼻が高かったでしょう。
中山 折に触れて一流のさりげない気配りや仕草を知り、人生を学ばせてもらっています。
名越 ヒデさんの人生の師匠というわけですね。僕のカウンセリングの師匠も、勉強会後に飲みの場を設けて貴重な話をしてくれました。オフの場だからこそ分かること、学ぶことはとても多い。ちなみに、オフの楽しみ方のひとつとして加熱式たばこを始めたんですが……。
中山 実は僕も50歳という人生の節目に、紙たばこから加熱式たばこへかえたんです。昭和の名曲をカバーしたアルバムの収録もありましてね。ショートホープから入って、多い日は3箱吸っていたのに。