堀江しのぶ死後…内情は火の車だった村西とおると野田社長
昼も夜も働く野田義治。1秒でも時間は貴重だった。
ある深夜、青葉台のパワースポーツの社屋に寝泊まりしていた日比野正明は、階下から妙な音を耳にした。
「コピー機が作動してる音なんです。泥棒か? 恐る恐る下りていったら、なんと野田さんですよ。野田さんところの新人タレントたちの宣材をたくさんコピーしてたんです。“野田さん、勝手に会社のコピー機使わないでくださいよ”って僕が言ったらなんて言ったと思います? “日比やん、赤のトナー切れたから補充しといて”ですよ(笑い)。仕事熱心だし、自分のプロダクションの子たちを本気で売り出そうとしているから、こっちも怒るに怒れないんですよ。あんな情熱的なマネジャーいませんよ」
だが野田義治のイエローキャブも、村西とおる・日比野正明のパワースポーツ、ダイヤモンド映像も働けど働けど、鳴かず飛ばずの低空飛行だった。
このままでは共倒れだった。
だが僥倖が舞い降りてくる。
2人の女子大生によって。 (5月7日発売号につづく)