空前の「立ち食いブーム」 懐だけでなく健康にも良かった

公開日: 更新日:

 ちまたでは「立ち食いブーム」が到来している。そばやうどんだけでなく、ステーキ、イタリアン、フレンチ、ついには立ち食い割烹までもが登場。あちこちに“立ち食いレストラン”がオープンし、店の前には長い行列ができている。

 時間がない時にササッと立ち食いで済ませることはあっても、日常生活の中で立ったまま飲み食いする機会は少なかった。それが、最近の立ち食い、立ち飲みブームですっかり当たり前になりつつある。

■胆汁の流れに影響を与える

 果たして、立ち食いは胃腸や健康にどんな影響を与えるのか。日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)はこう解説する。

「立った姿勢での飲食は、座った姿勢に比べて消化や吸収が良くなると考えられます。胆汁の流れがスムーズになるからです。胆汁は肝臓から分泌され、十二指腸で膵液(すいえき)と一緒になることで脂肪の消化吸収の働きを活発にします。座った姿勢だと胆汁の通り道である胆管の蠕動(ぜんどう)運動が鈍くなり、胆汁の流れが悪くなって鬱滞(うつたい)しやすくなります。その結果、消化吸収が悪くなってしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造