がん検診の見落としを防ぐプラスアルファの検査と工夫
肺がんは、喫煙者と非喫煙者で分けて考える。
「肺がん検診はX線検査が基本ですが、ヘビースモーカーは、痰の中のがん細胞の有無を調べる喀痰細胞診と低線量CTを検討するのもいい。非喫煙者は、きちんとX線検査を受けることです」
非喫煙者の肺がんは、腺がんと呼ばれるタイプが多く、X線で見つけやすい。歌舞伎役者の中村獅童(45)は昨年、「奇跡的」と喜ぶほど早期に腺がんが見つかり、手術で復帰している。
厄介ながんの代名詞ともいえるすい臓がんについては、糖尿病の人が要注意だ。
「すい臓がんは糖尿病の人に多く、糖尿病の“第4の合併症”といっても過言ではありません。ですから、糖尿病の人は、毎年1回腹部超音波検査を受けること。糖尿病の人に対するアプローチは尾道方式と呼ばれ、実際、5年生存率が大きく改善するデータが出ているのです」
検診を受ける際は、これらの点が要注意だ。