白血病なら160万円 入院期間と使用薬でがん治療費は変わる

公開日: 更新日:

 10年間の闘病生活の末に亡くなったさくらももこさん(享年53)は、国民的な漫画家だ。下世話な話になるが、サラリーマンの数十倍、数百倍は稼いできた。保険適用外の先進治療も可能だっただろう。それでも病を克服できず、若くして命を落としている。

「たとえ自由診療の先進医療に何千万円も掛けたとしても、がん治療は必ず効果が見込めるわけではありません。保険が適用される標準的な治療で回復できた人もいれば、先進医療を施しながら命が尽きてしまう人もいます。残念ながらがん治療には、運とタイミングが大きく左右するのです。そもそも毎年欠かさず検診していても100%の確率でがんを発見できるわけではないですし、たまたま検査したときに初期のがんが見つかって助かることもあります。抗がん剤も種類によって合う、合わないがある。それだけに難しいのです」(長浜バイオ大教授・永田宏氏=医療情報学)

 こうなると人間の力が及ばない領域になってしまうが、がんはどこにできるかで、かかる治療費も違ってくる。

 別表は厚生労働省の医療給付実態調査(2016年度版)をもとに本紙が算出した平均費用と自己負担の金額だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇