40~50代の働き盛りが罹患するがんは何が多いのか?
漫画家のさくらももこさんが53歳の若さで乳がんで亡くなった。2016年にがんで死亡した人は、男性21万9785人、女性15万3201人の合わせて37万2986人。
生涯で、がんに罹患する確率は男性62%、女性46%。そのうち、がんで死亡する確率は男性25%、女性16%となっている。
とはいえ、がんに罹患するのは圧倒的に75歳以上が多く、40歳男性が20年後の60歳までに死亡する確率は2%しかない(表参照)。要するに、80歳や90歳まで長生きしないと、がん患者にもなれないのだ。
ところが、さくらさんのように、若くしてがんで亡くなる人もいる。働き盛りの40代、50代でもかかるのは何がんが多いのか?
国立がん研究センターによると、「男性では、40歳以上で胃、大腸、肝臓がんの死亡が多くを占めるが、70歳以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増える」という。
同様に女性は乳がん、子宮がん、卵巣がんが若い人でもかかりやすいという。この場合、若年ほど罹患しやすいというのではなく、他の部位に比べて若年の患者の割合が高いということ。