相づちはコミュニケーションの万能薬 話し手も聞き手も気持ちよくなる
誰かとコミュニケーションを取るとき、みなさんはどんなことに気を使っているでしょうか?
やってはいけないこととして、たびたび挙げられるのが、否定的な言い回し、相手に対するマウンティング、主義主張の押し付けなどでしょう。
たとえば、「私は季節の中では冬が好きです」と言われたとして、「寒いからイヤでしょ」とか「日本の冬なんてロシアに比べれば寒くないから、好きだなんて言えるんだよ」などと言おうものなら、会話自体も冷え込んでしまうこと必至です。
こうしたご法度行為さえ避ければ、比較的コミュニケーションは図りやすいと思うのですが、さらに覚えておいてほしいテクニックが「相づち」です。東京大学の川名の研究(1986年)によって、相づちはコミュニケーション上、とても有効的であることが示されています。
実験は、東京大学に通う学生を被験者に行われました。「心理学実験の手伝い」という名目で、4人のうち2人を話し手、他の2人を聞き手として役割を与え、協力してもらいました。しかし、この設定はあくまでカムフラージュで、実際には4人全員が被験者でした。