声のかすれが長く続く…声の専門クリニックを受診してみた
「特に、声の周波数を検知して閃光を照射し、発声中の声帯振動をスローモーション像にする喉頭ストロボスコピー検査は、非常に速く細かい声帯の振動を観察するのに外せません。複数の発声条件で、声帯波動の左右対称性、規則性、声帯全面の微小な病変を検出します。また、喉頭内視鏡では、声帯の振動、閉鎖がどうなっているか、喉の動きや左右差、声帯の微小病変の精査をします」
許斐院長の患者で多いのは、「声帯の構造は正常(器質的疾患がない)で、機能に異常がある」「構造・機能は正常にもかかわらず、声の不調を伴う」ケースだという。発声や発音の専門家である言語聴覚士の指導のもと、声のリハビリ、発声や発音練習・声帯注射などが治療の中心となる。
「発声の仕方に問題があって声の不調を抱えている人では、ちょっとしたコツを身に付けることで、声がずいぶんと変わります。1回でリハビリの成果を感じる人も少なくありません」
気になる人は、「音声専門」「ボイスクリニック」などを標榜している医療機関を受診してみてはどうだろう。