モチベーションには「内的報酬」と「ホワイトエンジン」が大事
物事を新しく始めるとき、自己決定ができるか否かが重要です。たとえば、あなたがジムに通うと決めたとしましょう。その際、誰かから何かを指摘されるような環境ではなく、意思決定が自分に委ねられていることが大切です。
成功を収めた実業家のルーティンなどを紹介する本がありますが、その内容をマネしても、必ずしも同じ結果は得られませんよね?もしも誰にでも当てはまるなら、その本を購入した全員が大成功を収めることになります。しかし、実際にはそんなことは起こりません。
「これなら自分にもできそうだ(応用できそうだ)」という自己決定の態度が大事なのであって、「この人がこう言っているからやってみる」は、他者の言動に身を委ねているだけです。そのため、幸福度や充実度は向上しづらくなります。
モチベーション理論における「内発的動機づけ」の研究を長年続けていた心理学者エドワード・L・デシは、「ソマ・パズル」(立体パズル)を使い、「外的・内的報酬」に関する心理実験(1969年)を行っています。「外的報酬」とは、給与や地位など外から与えられる報酬。対して「内的報酬」とは、仕事で大きな成果をあげた際の達成感や充実感といった内面から湧き出る報酬です。