一人で暮らす老いた親の「ヒートショック」を防ぐ対策法は?
浴室の暖房も欠かせません。事前にシャワーで暖めたり、浴室暖房が設置されている場合には入浴前に本人が押し忘れないよう、事前に家族が暖房のスイッチに色の付いたシールで目印をしておき、その付近に「入浴する時はスイッチを押す」と書かれた張り紙をしておくのもおすすめです。また、熱めのお湯はヒートショックのリスクを高めるので、事前に家族が給湯温度を41度以下に設定しておくといいでしょう。
現段階で1人暮らしができていたとしても、認知症が進行するとできないことが増えていくものです。本人の承諾を得て、入浴はデイサービスで行ってもらうのも一つの手です。
▽筋野恵介(すじの・けいすけ)2008年3月埼玉医科大学卒業、10年4月同大学病院感染症・感染制御科入局、11年4月同大学病院ER科兼任入局を経て、18年4月現在の「のぞみクリニック」開設。