高血圧の人はヒートショックの危険が増大する…薬を飲んでいても注意

公開日: 更新日:

 歌手の中山美穂さん(享年54)が「入浴中に起きた不慮の事故」により亡くなったことで、あらためて「ヒートショック」の危険性がクローズアップされている。老若男女だれしも注意が必要だが、中でも「高血圧症」の人は、たとえ治療中でもリスクがアップするというから気を付けたい。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏に聞いた。

「ヒートショック」とは、寒い環境と暖かい環境との温度差が10度以上になるような激しい温度変化によって血圧の急激な上昇と下降が起こり、心筋梗塞、心不全、大動脈解離、不整脈、脳卒中といった命に関わる病気を引き起こす現象で、入浴はその典型的な現場といえる。

 寒い脱衣所で衣服を脱ぐと血管が収縮して血圧が上昇し、浴槽で43度以上の熱い湯につかるとさらに上がる。体が温まってくると、今度は血管が緩んで広がるので血圧は下がるが、風呂から上がって再び寒い脱衣所に出ると、急上昇する。短時間でこれだけ急激な血圧の上下動を繰り返すことで、血管や心臓に大きな負担がかかるのだ。

 とりわけ、血圧が高い人はリスクがアップするという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い