ハバネロの3.4倍! 超激辛唐辛子「アカハチ」って何だ?
見た目は普通の柿の種。食べてすぐは何の変化もなかったが、しばらくすると、口に広がる辛みをビールで流し込んでも、息をするだけで口内が痛い。しかし、段々辛さに慣れてくると、もっと欲しくなるから不思議だ。1/2袋でやめておこうと思ったが、結局、500mlの缶ビールと一緒に1袋を消費してしまった。ただ、ポテチ1袋(一般的なもので85g、470kcal)を完食するより罪悪感は少ない。
ところで、このアカハチという超激辛唐辛子はあまり耳慣れないが、沖縄・石垣島で栽培されていて、2012年に品種登録されたとのこと。アカハチという名称は、500年前に石垣島に君臨した島最強の英雄「オヤケアカハチ(遠弥計赤蜂)」にちなんでつけられたという。アカハチを使用した商品を開発したきっかけはなんだったのか。
「これまでにない辛さを開発しようということで、2012年に品種登録されたばかりのアカハチを使用することが決まりました。2012年9月から発売し、現在は発売当初の3倍の売り上げになっています」(株式会社なとりマーケティング・R&D開発本部)
隠れたヒット商品とのこと。アカハチを使った料理は石垣島料理を出す店などで食べることができるが、東京都内でも“アカハチ料理”が食べられる店はまだ少ないようだ。この夏、一段と辛いものを求めたい人は「アカハチ」に注目したい。
(取材・文=伊藤洋次)