あれから34年…砂漠が帰ってくる? 株高を支える「N・I・S・A」とは…
あとは、東証が「PBR1倍割れ」の是正を強要したことも理由に挙げられるだろう。PBRは「株価純資産倍率」と訳されるが、これが1倍を割れていると「会社経営に問題あり」とレッテルを貼られてしまう。
株価が上昇すれば解消されるので、経営陣は株高に必死になったのである。DAIGO風に言うと、「パパ、ばっかり、リッチ」である。PBR1倍割れの株を買っていれば、そこそこ儲けることができたのだ。
「パパばっかりリッチ?」
もちろんそんなことをカミさんが許してくれるわけがない。「貴様、いくら、儲けたの? 今すぐ、まじで、あたしに、ロレックス、をくれ!」となるのだ。ん? K・I・M・I・M・A・R・O?
ということで、この高値でもう一度、砂漠に行くことになるのか、それともロレックスを買って、カミさんの機嫌をとるのか──運命の賽は投げられることになる。
でも、仮にルビコン川が三途の川だったとしても、決して引き返すことはできない。
「カミさん、おまえもか!」と嘆きながら、結局は死んでいくのである……。