成城石井の夏の「タイフードフェア」おすすめ4品…実は現地にはないメニューも?
成城石井の夏メニューとして人気のアジアンフード。ここ数年はシンガポール料理が続いていたが、2024年はタイ料理の豊かなバリエーションを知ってほしいと自家製惣菜やデザート、自社で輸入した食品、タイフードと相性のいいドリンクやお酒など63品を販売。メニューの開発にはタイ国政府観光局も協力している。
その中からお惣菜3品、デザート1品を試食してみた。タイ料理は爽やかな酸味や甘み、スパイスなど軽い食感でも味わいにメリハリがあり、気温の変化で疲れが出てきた5月にぴったり。
◆成城石井自家製タイ風鶏挽肉とスーパー大麦の春雨サラダ(ラープ・ウンセン)1パック 539円(税込み)
コンビニメニューでもローカロリー食材として使われることが増えている春雨を使ったサラダ。ラープ・ウンセンの「ラープ」はひき肉をナンプラーや唐辛子、ライム、ハーブなどと和えたもの、ウンセンは春雨を意味する。
スーパー大麦入りで食べ応えがあり、腹持ちも良さそう。酸味も程よく、暑さで食欲がわかないときにも、口当たりよく食べられる。
◆成城石井自家製温めて食べる海老とあさりのタイ風春雨サラダ(ヤムウンセン)1パック(539円/税込)
ヤムウンセンの「ヤム」は、タイ語で「和える」を意味し、こちらは温かくして食べるのが一般的だ。こちらもサラダの名前がつけられているが、軽めの焼きそばのように主食としても満足できる味わい。
こちらはやや甘みを感じる入口で、あとからややスパイシーが追いかけてくる。春雨と具材の比率でいうと具が多いのでサラダという名称になっているのだろうが、カロリーを気にする人はこれを主食として焼きそば感覚で食べて副菜をつけても満足いく食べ応え。
◆成城石井自家製タイ風鶏肉の炊き込みご飯(カオ・モック・ガイ)755円(税込み)
タイ料理に「カオマンガイ」という料理があるが、こちらはよりスパイシー。ジャスミンライスをイエローカレーペーストとターメリックを使って炊き上げ、スパイスたっぷりに味付けされた鶏もも肉、野菜の甘酢漬け、ゆで卵、パクチー、野菜炒め、セミドライトマトがのっている。
食べてみると想像よりもマイルド。そう思っていると、じわじわと奥から辛みが遅れてやってきて、ぽかぽかしてくる。初体験の味だったがワンプレートで栄養がたっぷり取れて、ボリュームもあって満足のいくメニューだ。
◆成城石井自家製ココナッツクリーム入りスパイシーミルクティーゼリー(マンゴー添え)323円(税込み)
タイ国政府観光局の監修を受けたメニューのなかで、唯一タイにもないのがこちらのゼリー。セイロン紅茶を使用し、練乳とココナッツクリームが入っている。スパイスはシナモン、ターメリック、八角を使用。ミルクティーゼリーの層のうえに、マンゴーのジュレとマンゴーがのせられている。
これ単品で食べてももちろん美味しいが、甘すぎないさっぱりとした味わいとなのでこれまでに紹介したタイ料理のお惣菜のあとのデザートにぴったり。ミルクティーゼリーは少し固めで弾力があり、どっしりとした食べ応え。甘味にはちみつを使っているので、乳児にあげるのは要注意だ。
今回ご紹介したメニューのうち、とくに食事系3品は自宅で皿に載せても店舗で提供されたメニューのよう。スパイシーすぎない味なので、ホームパーティの1品など、こっそりと品数を増やすのにもおすすめ。デリバリーなどと違い、事前に準備ができるのも便利だ。
(取材・文=北本祐子)
※成城石井のタイフードフェアは5月31日(金)まで成城石井211店舗全店と同社が展開するワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」7店舗全店にて実施中。