KADOKAWAの大規模システム障害は他人事じゃない…サイバー攻撃による機能不全は不可避なのか
8日未明、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」による大規模サイバー攻撃で、動画配信サイト「ニコニコ動画」など、複数のサービスが利用できなくなるシステム障害に見舞われた出版大手のKADOKAWA。
19日現在、同社によると、ニコ動のほかに書籍の受注や物流、編集システム、オンラインショッピング、経理システムなどの機能が停止しているという。
「新刊や増刷分の出荷が滞っているほか、オンラインショッピングの受注や決済ができなかったり、経理システムもダウンしていて支払いが遅延している状況で、できる部分は人力で対処しているところです」(同社関係者)
被害拡大防止やデータ保全のため、データセンター内のサーバーをシャットダウンし、現在のところ復旧に1カ月以上を要すると発表している。
「会社からいろんな連絡や報告が次々にくるものの、自分の仕事にどうかかわってくるのかがイマイチ把握できていません。長引くと書籍や商品の販売スケジュール、業績に大きな影響が出てくると思われます」(前出の関係者)