赤穂市立図書館(日本海水赤穂ライブラリー)忠臣蔵と塩関連の書籍ならここ
赤穂といえば、赤穂浪士と塩。「赤穂市立図書館」には赤穂浪士や忠臣蔵関連の書籍が約1000冊、塩関連は約85冊ある。赤穂浪士の討ち入りや塩に関して興味がある、もっと知りたいという向きにはうってつけの図書館だ。
開館は2002年。館長代理の新家義行さんがこう言う。
「光あふれるパークライブラリーというコンセプトで建てられ、壁は全面ガラス張り。自然の光が入ってくるように設計されています。赤穂城の城下町ということをイメージして通りに面した壁は石垣に。書架は塩田を想起させるデザインになっています」
■草間彌生氏デザインの窓も
子供に読み聞かせをする「おはなしのへや」の窓は前衛芸術家の草間彌生氏のデザインした「水玉の銀河」、正面玄関には彫刻家・山崎正義氏の「おはようの群像」が飾られている。
02年にはグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)を受賞。翌03年には照明学会の照明普及賞優秀施設賞に選ばれたように、夜は自然光を取り入れた昼とは打って変わって、館内の明かりが外にこぼれることによって建物が浮かび上がり、夢幻的な雰囲気に包まれる。
開放的な空間で
蔵書は21万冊、購入雑誌は120タイトル。一般閲覧室に加え、屋外テラスが1階に2カ所、2階に1カ所あり、開放的な空間での読書も楽しめる。年間の来館者は約13万人だ。
「1階のギャラリーでは写真展や朗読会、2階の視聴覚室では土曜シネマといって、毎週土曜日に大人向けと児童向けの映画を1週間交代で上映しています。昨年は朗読や話し方、歴史や文学に関する講座なども行いました。付近には国史跡に指定され、日本100名城にも選定された赤穂城跡、キャンプ場、瀬戸内海を望む御崎、昔ながらの塩づくりを体験できる海洋科学館『塩の国』などがありますし、充実した時間を過ごせると思います」とは新家さんだ。
●住所 兵庫県赤穂市中広907(電0791ー43ー0275)
●開館時間 休館の月曜と毎月第4木曜を除く10時から18時(金曜のみ20時まで)
●アクセス JR播州赤穂駅から徒歩約10分