宮城県図書館(仙台市)はまるで自然と調和する「宇宙船」

公開日: 更新日:

 緑豊かな杜の都、仙台。その郊外に位置する泉区。鳥のさえずりに耳を澄ませ、静かな森を歩くと、銀色の威容が姿を現す。まるで森に降り立った宇宙船に出合ったかのような、幻想的な光景だ。

 前身は明治時代の「宮城書籍館」及び、その後継である「宮城県立図書館」。1998年に現在の場所に新築移転した。

「過去の資料によると、『すべての県民に開かれた利用しやすい図書館』など6つのコンセプトがあり、その1つに『周辺の自然環境を生かした自然公園の中の図書館』という方針もありました。敷地周辺の残された自然の地形、植生を生かすことにこだわり、いくつかの尾根と2つの谷を残したまま、橋をかけるように建築されています。図書館の主要部分は『空中閲覧室』として木々の上に浮かんでいるようにも見えます。また、谷は『地形広場』となっています」(資料奉仕部の竹内透史氏)

 敷地内の森は自然公園として散策でき、「書見の道」として遊歩道が整備されている。いくつかのあずまやがあるから弁当持参でのんびり散策するもよし。館内1階にはレストラン(持ち込み不可)、1階と3階には飲食スペースがある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  4. 4

    ドジャース初戦はパドレスのエース「奪三振マシーン」と対決!大谷とは“浅はからぬ因縁”が

  5. 5

    巨人・菅野智之 完全復活の裏に「格の落ちる相手投手」にぶつける阿部監督の心遣い

  1. 6

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  2. 7

    石破自民が掲げる衆院選公約案に国民冷ややか…「可愛さ余って憎さ百倍」で“石破離れ”が加速

  3. 8

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  4. 9

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  5. 10

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは