石破首相と林官房長官はマイナ保険証「見直し」発言をお忘れ?官邸からは“変節回答”届く
前政権の“ゴリ押し”は完全に受け継がれた。新規発行の停止まで1カ月を切った現行の保険証。石破首相は先月9日に国会で「法に定められたスケジュールにより進めていきます」と明言していたが、思い出してほしい。
■自民党総裁選で言及していたのに…
9月の自民党総裁選で、マイナ保険証の再検討に言及していたのは、どこの誰だ。ほかならぬ石破首相と、林官房長官の2人である。まず林氏が「見直しを含め適切に対応したい」と口火を切ると、石破首相も「(紙の保険証との)併用も選択肢として当然」と呼応していた。
まさか、もう忘れたわけではあるまい。日刊ゲンダイは石破首相本人に問いただそうと、総理に就任した10月1日の官邸会見に出席。しかし、指名されることなく時間切れで会見は終わってしまった。
事務方が「回答し切れなかった社にはメールで質問を受け付ける」と言うので、「政権のトップ2人が再検討について言及していたが、現行保険証の廃止を見直す考えはないか」という旨の質問を送信。待つこと1カ月超、5日ようやく届いた回答は木で鼻をくくる内容だ。
<マイナ保険証は適切な医療の提供に大きく寄与するものです。一方で、様々な不安の声に丁寧に対応する必要があります>
<新規発行終了については、法に定められたスケジュールにより進めていきますが、(中略)資格確認書の活用も図ってまいります>
<資格確認書でも保険診療が受けられることなど、高齢者の方にも伝わるよう周知を徹底し、不安の払しょくに向け、丁寧に進めてまいります>