著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

12月に入って相次ぐ無罪判決…裁判官への署名活動や抗議活動は正当か?

公開日: 更新日:

 12月に入り、「紀州のドン・ファン人事件」の裁判員裁判で無罪判決が下されたことに続き、「猪苗代湖ボート死傷事故」と「滋賀医大生性的暴行事件」で高等裁判所が逆転無罪判決を下し、社会的注目を集めています。特に「滋賀医大生性的暴行事件」の無罪判決については、証拠の中に被害者の方が「苦しい」「嫌だ」と発している動画があるとの情報が拡散されたこともあり、ネットを中心に無罪判決が相当ではないとの抗議の声が上がり、署名活動や抗議活動に発展しています。

 大前提として、裁判制度も判決内容も裁判官も、国民の信用の上に成り立つべきものなので、法律の知識を有するか否かを問わず、意見や批評は自由になされるべきだと思います。

 もっとも、批評の前提となる報道自体が、記事の注目度を上げるために判決の核心的な理由部分や証拠を引用するのではなく、センセーショナルな証言や判決文を引用する傾向もあります。それゆえ、不正確な情報がSNSなどを通じてより不正確に拡散されてしまう事態も多く見られます。

 そして今回注目を浴びているのが裁判官の罷免を求める署名活動です。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか