キャベツ高騰は2月も続く…中国産の輸入量激増、庶民が国産を買えなくなる「最悪シナリオ」
高値はまだまだ続きそうだ。農水省が発表した2月の野菜の価格動向によると、15品目ある主要野菜のうち11品目が、平年よりも高値で推移するとしている。いずれも天候不順が原因だ。
値上がりが激しいキャベツも、安くなりそうにない。東京都中央卸売市場におけるキャベツの価格動向は、1日時点で平年比211%。通常の倍の価格だ。2月中も高値が続くという。
そんな中、町のスーパーでは異変が見られている。中国産キャベツが店頭に並び、国産のおよそ半値で売られているのだ。農水省によると中国産を中心にキャベツの輸入量が急増しており、先月3週目までに前年同月比で19倍以上の量になっている。
「国内産キャベツの需給バランスが崩れ、不足分を補うため海外産キャベツが輸入されたのでしょう。これまでにも海外産野菜の輸入が一時的に増えることはあったので、今回が例外とも言えません」(農水省園芸作物課)
実際、中国産キャベツは国産キャベツの需給バランスの調整弁になっている。2018年にも生育不良から葉物野菜が高騰し、一時的に中国産キャベツの輸入量が増加していた。