富士山が一望できる新倉山浅間公園の“映えスポット”が超人気で駐車場を有料化…山梨県富士吉田市の苦肉
山梨県富士吉田市にある新倉山浅間公園。富士山が一望できる公園には朱塗りの五重塔(忠霊塔)がそびえ立ち、富士山との絶妙なコントラストから「映えスポット」として連日のようにインバウンドらが押し寄せている。
「コロナ前の2019年ごろからSNSなどで話題となり、インバウンドをはじめとした観光客が増え始めました。コロナ後には観光客の数はさらに増加。昨年は1年間で前年比3割増しの約151万人が公園に訪れています」(富士吉田市・道路公園課)
しかし、観光客らの増加に伴い、地域では交通渋滞が発生するなどの弊害が生じ、市はさまざまな対策に追われているという。
■背景にインバウンド対策
「観光客の増加に伴い、公園近隣の小学校のグラウンドを利用した臨時駐車場を含め8カ所に駐車場を設けるなどの対策を施してきましたが、公園に近い駐車場にインバウンド客が集中。住宅密集地に駐車場があるため、渋滞が起きるなど住民らから苦情が寄せられていました。そのため、市では車両の誘導員やトイレ清掃などの必要に迫られ、費用として昨年は約8000万円の支出がありました」(同前)