「エンゲル係数」43年ぶり高水準の衝撃…故・安倍元首相は「生活スタイルの変化」と持論を展開していた
「生活きついですよね。にもかかわらず政治は何をしているんだと」
元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏(61)が7日放送のラジオ番組「泉房穂の情熱ラジオ」(ニッポン放送)で怒りの声を上げていたのが、43年ぶりの高水準となった日本の「エンゲル係数」についてだった。
「エンゲル係数」は家計(消費)支出に占める食費の割合。所得の低い人ほど割合が高くなる傾向にあるとされ、国民の「生活のゆとり」を示す指標でもある。総務省が同日発表した家計調査によると、2024年の「エンゲル係数」は28.3となり、1981年以来、43年ぶりの高水準となった。
泉氏はラジオ番組で各国の「エンゲル係数」を紹介。ドイツ(19%)や米国(16%)、韓国(12%)を挙げつつ、「2割超えてない国はいっぱいある。日本だけがどんどん上がっている。3割に近付いているから異常ですね」とコメントしていた。
円安進行による輸入品、食料品の価格急騰、天候不順に伴うコメや生鮮野菜の高騰など、家計に占める食費の割合は増えるばかり。泉氏の指摘する通り、「政治は何をしているのか」と言いたくなるのも当然だ。