英メーガン妃は米トランプ政権の“攻撃対象”…夫ヘンリー王子の「ビザ問題」が標的にされる複雑事情
英ヘンリー王子がアメリカに入国した時のビザの問題に注目が集まっている。
きっかけは2023年1月にヘンリー王子が出版した回顧録「スペア」(写真)。この中で王子は、若い頃にさまざまな違法薬物を使用したことについて赤裸々に告白している。これに米保守系シンクタンクのヘリテージ財団が噛みついたのだ。
アメリカのビザ申請では、過去および現在の薬物使用について質問があり、薬物使用の申告は申請が拒否される理由になり得る。同財団は「ヘンリー王子はビザ申請時に過去の薬物使用を隠していた可能性がある」「もしくは真実を申告したにも関わらず、国土安全保障省(DHS)が特別扱いした可能性がある」などと主張し、23年に、DHSに対して王子のビザ関連書類の情報公開を求める裁判を起こしたのだ。
3月18日、請求を受けた首都ワシントンの地方裁判所の命令により、裁判資料の一部が公開された。資料には、同財団の請求に対する複数の連邦機関の回答が含まれていたが、ヘンリー王子のビザ関連の個別書類は含まれていなかった。また王子の移民ステータスに関する部分は大幅に編集・黒塗りされていたという。