北の大地で桜締め
ヤエザクラと高山植物を平地で楽しみ、温泉へ
■利尻島
北海道の北の外れにある利尻島は“花の島”として知られる。クロユリ(別名エゾクロユリ)などの珍しい花が5月中旬から咲き始めると、夏にかけて色とりどりの花で染まっていく。本州では中部以北の高山でしか見られない花々が平地で楽しめるとあって花好きに人気の島なのだ。
そんな自然豊かな島に桜前線が訪れるのは5月中旬。利尻富士町ふれあいランド公園が花見スポットになる。
「園内ではヤエザクラが5月下旬にかけて見ごろを迎えます」(利尻富士町産業振興課商工観光係の熊谷洋人さん)
まだ雪が残る日本百名山の利尻山は、花の百名山でもある。「北の秀峰」をバックに咲きほこる遅咲きの桜を見ていると、時間が過ぎるのも忘れてしまうだろう。