足立区女子高生コンクリート詰め殺人…3人が再逮捕、1人は引きこもり「その後の少年たち」を追った労作
事件発覚後、連日メディアでセンセーショナルに報じられた。だが、犯人が未成年のため実名も顔写真も出せない。そこで、どのメディアも美人女子高生の顔写真を使ったため、被害者の父親がメディアに、娘の写真を使わないよう猛烈に抗議するということもあった。
当時、週刊文春編集長だった花田紀凱が「野獣に人権はない」と、逮捕された4人の実名を公表したことでも話題を呼んだ。
北海道放送の山崎は被害者や準主犯格Bと同い年だった。Bは最終意見陳述で涙ながらに、「一生をかけても償っていきたい」と述べた。10年後に出所したBは、派遣の仕事に就き、中国籍の女性と結婚した。だが、職場の同僚たちが「コンクリート詰め事件」のことや自分の名前をささやいていると“被害妄想”に陥り、給料未払いなどもあり職場を離れ、妻とも離婚した。その後、母親のところに転がり込み、山口組系暴力団幹部と付き合うようになった。2004年に知人を監禁致傷した容疑で逮捕され、4年の実刑判決を受けた。出所してからはアパートで1人暮らしを始め、生活保護に頼り、引きこもった。2022年7月に51歳で孤独死。