Wix日本法人 積田英明代表(1)18歳の時、父親から100万円を渡され「あとは自分で」と告げられた
16歳で渡米すると、カリフォルニア州シリコンバレーにあった私立高校に入学した。
「高校はその地域でもかなりの名門校で学費は年間350万円くらいかかりました。多くの学生が高級車で登校し、大学受験の勉強をしていました。自分もそのまま大学に進むつもりでした。その時は、実家の財政状態を知りませんでした」
その頃、父親の会社は経営が行き詰まり、積田の学費を捻出するために家を抵当に入れていた。高校2年生の時には会社が倒産してしまう。積田は学費の安い学校に転校することになった。
しかし、学費が安いといっても年間100万円である。皿洗いのアルバイトを週に1~2回しながら卒業したという。
卒業後、一時帰国すると、父親がとんでもない話を持ち出してきた。
「うちの両親は、子供の面倒は18歳までと決めていたのです。父親から遺言状と100万円を渡され、あとは自分で、と告げられたのです」
カリフォルニアに戻り、大学に進むことも考えたが、4年制大学は学費が高いので、学費の安いコミュニティーカレッジで1、2年生の単位を取ってから編入する道を選んだ。