JV-ITホールディングス 猪瀬ルアン社長(4)離職率が40%から1%に
なお、同社は25年の日本市場での株式上場を目指している。その理由について猪瀬はこう語る。
「最大のミッションは祖国ベトナムをより良くすること。そのためには会社の体力をもっとつけて、能力の高い仲間を増やす必要があります。その近道が株式上場だと考えたのです。そしてもう一つのミッション、第2の祖国である日本の経済を元気にすること。僕がそうだったように、若い人が夢を持って働ける、そんな日本を取り戻したいんです」
9歳で難民として来日し、苦学して慶大を卒業して社会に出て、日本のインターネット黎明期にがむしゃらに働き、祖国ベトナムの経済発展をつぶさに見てきた猪瀬。ハングリー精神の塊のような彼こそ、今の日本には必要なのかもしれない。
(ライター・いからしひろき)