「ニトリ」にも消費者庁が措置命令…ダイエット民を惑わせた“糖質カット炊飯器”のまやかし
《お値段以下だよ、これじゃあ》──。SNS上では、こんな投稿も見られる。
「糖質カットご飯が炊ける」などと根拠のない表示で炊飯器を販売したとして、消費者庁が8日、景品表示法違反(優良誤認)で、家具・日用品大手「ニトリ」(札幌市)のほか、いずれも東京都に本社を置く「Areti」「リソウジャパン」「AINX」など計4社に再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。
消費者庁によると、4社は販売する炊飯器について、炊飯中にでんぷんを分離させる方法などにより、糖質を33~59%カットできると自社サイトや店頭で表示。通常の炊飯機能と同じ炊き上がりで糖質が低減できるかのように宣伝していたという。
「糖質カット」をうたった炊飯器は今も、量販店やネットなどで販売されているが、その性能をめぐっては以前から問題視されていた。
独立行政法人「国民生活センター」は2023年3月に「糖質を低減できるとうたった電気炊飯器の実際」を公表(同4月に更新)。同センターの「炊飯試験」の結果にはこうある。